京都市内の寺院数は約1600と言われています。これらの寺院の中には、京都を代表する、いや全国的に有名な観光大寺院もあれば、新京極の繁華街で商店と共存する寺院、町屋と並んでひっそりと建ち、うっかりすると通り過ぎてしまう寺院など、さまざまです。
そして「××山□□寺」という正式名よりも、「△△さん」のような親しみを込めた通称名で知られる寺院も多く存在します。
京の町中で古い歴史を刻み、町衆の信仰に支えられ育まれてきた寺院は、人間と同じように姓名よりも「○○ちゃん」と愛称で呼ばれるほうが相応しいのでしょう。
昭和59年11月、通称で知られる京都の寺院が所属宗派を超えて結集し、「通称寺の会」を結成しました。会では「通称寺奉拝納経帳」を発売し、地元の京都新聞社も小冊子「京の通称寺散歩」を発刊しました。筆者は昭和61年から63年にかけて、納経帳に挙げられた全ての寺院と、「番外扱い」になっていた寺院を巡拝しました。その後、幾星霜の間に「通称寺の会」にも多少の変遷が生じ、現状(平成18年)は下記の様になりました。
@現在の参加寺院は40ヶ寺で、当初(50ヶ寺以上であった)より減っています。
A納経帳は今も発行されています。1冊1,200円で納経料は1ヶ寺300円です。
B「通称寺巡拝の栞」も発行しています。1冊300円、簡単な説明付きで、1ヶ寺100円のシール
も貼ってもらえます。
C観光寺院ではなく、小さな寺院が多いので、不在の場合も有り得ます。平常は拝観謝絶の所も有り
ます。
D「納経帳」や「通称寺巡拝の栞」の在庫をお持ちでない場合もあります。
ところで京の町には、上記の「通称寺の会」に参加しておられない「通称寺」も多数存在します。今回思い立って、出来るだけ多くの「京の通称寺」を紹介すべく記事を作成することにしました。
編集方針は概ね次ぎの様に考えております。
@現在「通称寺の会」に参加している40ヶ寺院は全て紹介します。(記事の「通称名」の後に【通】の記号を付けます。)
A現在「通称寺の会」に参加していないが、過去に参加していた寺院も網羅します。(記事の「通称名」の後に【元】の記号を付けます。)
B現在/過去共に「通称寺の会」に参加していないが、「通称寺」として知られる寺をピックアップして書きます。(記事の「通称名」の後に【非】の記号を付けます。)
CBに該当する寺院でも、観光寺院として著名で今更採り上げる必要の無いものは省略します。(例:鹿苑寺=金閣寺、慈照寺=銀閣寺、蓮華王院=三十三間堂)
Dここで採り上げる寺院は、一部を除きマイカーでの参拝に適しません。(進入路が狭い、駐車場が無い、場所によっては車両進入禁止など)路線バス、市営地下鉄、私鉄、JR、タクシーなどの公共交通機関利用が望ましいでしょう。したがって、記事中の道案内は最寄のバス停、駅を出発点としますが、紹介済の寺院と近接する寺院の場合は、前者の寺院を出発点として記述します。
E現在「通称寺の会」の事務局を引き受けておられる「世継地蔵」さんに敬意を表して、最初に紹介します。以降、寺院の紹介順序は特に定めませんが、巡拝に便利なように近隣の寺院を順次に記します。
下の写真は「通称寺巡拝の栞」の表紙です。
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下の写真は「通称寺巡拝の栞」の第1頁です。
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